雨の日のノート

湿ってて書きづらいあれ

UKLO 2017-6 Māori for the beach

得点

41/49
こwれwはwなwにw
なんでこんな簡単なのができないんですか。
だから、落ち着け。
落ち着け。
明確に分かってないのに諦めて勘でやろうとするな。
ちゃんと考えて。
ひたすらそれだけ。
ちゃんと考えて。

Q.6.1-6

(Translate these six Māori sentences to English.)

得点は8/12
いや、時制と数……

Q.6.7-12

(Translate these six English sentences to Māori.)

得点は33/37
時制標識マジでわからないな。語自体間違ってるの何。もぅマヂムリ……

言語構造

1. 基本的な文構造は「時制+動詞*(5)+主語+その他」である。このとき:
 ・時制はそれぞれKa/I/Kuoが未来/過去/完了を表す。
2. しかし「その他」は否定標識のKāoreであることもある。その場合は、文構造は「Kāore+主語+時制+動詞+その他」となる。このとき:
 ・時制はそれぞれe/iが未来/過去を表す。
3. 冠詞は定冠詞がそれぞれte/ngāが単数/複数のものである。
4. 主語を強調する文では、文構造は「時制1+主語+その他+時制2+動詞*」である。このとき:
 ・時制1はそれぞれmā/nāが未来/過去を表す。
 ・時制2は時制1と一致して、それぞれe/iが未来/過去を表す。
 ・動詞*は特別な形である(5)。
5. 動詞*とはその動詞が省略された形であり、例からわかるものは次のようになっている:
 ・horoi⇄horoia
 ・whai⇄whaia
 ・kōrero⇄korerotia
6. 能動態・受動態の文は次のように対応する:
 ・能動態では実行主が主語、被実行主がその他の部分に入り、iで表される。
 ・受動態では被実行主が主語、実行主がその他の部分に入り、eで表される。

解き方

とりあえず下2つの文は強調構文らしいので、単語のヒントだけに留める。

文章をざっと眺めていると、とりあえず以下の文頭の語についてはすぐわかる。
 ・Kāoreで始まるものは否定文
 ・Kaで始まるものは未来時制
 ・Iで始まるものは過去時制
 ・Kuaで始まるものは完了時制
ここでKāoreで始まる場合の時制はどう表されるのかという疑問が残るが、一度置いておく。

とりあえず3文目と9文目を比べてみる。どちらも能動態の文であり、単語としてはhitのみが共通している。マオリ語で共通しているのはpatuとi、teのみである。ここで、i teは他のhitを含まない文でもたくさん使われているので無視できる。よってhitはpatuだとわかる。
また、9文目のマオリ語と英語を比べていると、Bobが固有名詞であるためマオリ語でもそのまま使われており、ここから次の構文を得る。
 ・時制-動詞-主語-(?)

ここで、動詞がpatuでなくpatuaになっていることがわかる。同じ動詞の異形態だと考えるのが自然である。能動態の文(3,9)ではどちらもpatuだったので、能動態ではpatu、受動態ではpatuaを使うらしい。次のように考えるのが妥当だろう。
 ・能動態と受動態で形を変える動詞がある。

5文目を見てみる。あと不明な部分は文末のe te tamaだ。e te tamaは7文目でも文末に使われており、英語ではby the boyが共通している。他の受動態の文を見ても、みんなeで終わっており、この後に動作主が来るのは確実だろう。8文目のe Bobとby Bobなんて特にそうだ。よって受動態の場合の次の構文を得る。
 ・時制-動詞-主語-e-動作主

ここで5文目にまた注目する。te taramuでthe drum、te tamaでthe boyだった。よって他の文章のteとtheの個数を見比べてみても、teはtheにあたる定冠詞であろう。しかし、7文目を見てみるとthe wordsはngā kupuとなっており、teが使われていない。他にngāが使われているところを探すと、1番下の文に見つかる。ハワイ語をかじったことがあって女性はwahineだと知っていたので、ngā peretiがthe dishesだとわかる。the wordsとthe dishesに使われるngāは、複数の定冠詞だと考えるのが良さそうだ。

ここでiについて考えてみる。9文目などより、目的語を取っている能動態の文は文末にi 目的語となっているらしい。よって能動態の文の次の構文を得る。
 ・時制-動詞-主語-i-目的語
他の文だと場所が続くときにkiが使われている。
 ・時制-動詞-主語-ki-場所

ここでようやく文がKāoreで始まる場合の時制について考えよう。ここで、「時制-動詞-主語」に続くi、e以外は意味がわかっていないことに注意。それでは6、8文目から意味がわかっている語を除こう。すると6文目はeとmarae(haereは4文目より、auは1文目よりわかる)が残るが、maraeは後ろにteがついており、英語でtheがつくものも1つしかないので、te maraeでthe courtyardだとわかる。よって実質残ったのはeだけで、これが未来時制を表すのだろうと予想できる。同じことを8文目にもするとiが過去時制を表すとわかる。よって次の構文を得る。
 ・Kāore-主語-時制-動詞-e/i/ki-動作主/目的語/場所

そして最後に下の2文に目を向ける。teやngāなどが前についていて明らかに名詞とわかるものと分かっている語を除くと、1文目からはNāとi、2文目からはMāとeが残る。これらがずばりそれぞれ過去/未来を表すのだろう。
 ・時制-主語-動作主/目的語-時制-動詞
ところで、これで能動態と受動態とで動詞の形が変わる必然性がわかる。主語を強調している構文だと、動作主/目的語の違いをe/iで表すことができないからである。

https://www.uklo.org/wp-content/uploads/2017/04/6.-Maori.pdf